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問いかける技術(4)

自分ばかりが話すことを控え、もっと相手に質問するように心がけたとしても、それだけでは互いに信頼できる人間関係を築くには不十分である。
もしも自分のほうが相手よりも一段高い位置にあることを証明したいと心のどこかで思っているならば、その気持ちが態度に表れてしまう。
「謙虚に問いかける」を実践するには、まずは謙虚な態度を保つことから始めなければならない。
そのうえで、実際にどのような質問を選択するかを決めるのだ。
自分の期待や先入観をはさむのではなく、相手に対して興味を持つようにすればするほど、適切な質問をする態勢を維持できる可能性は高くなる。

私たちは無意識に、かつ安易に、相手につい「ああしろ、こうしろ」と言ってしまう。
それと同じように、議論をふっかけたり相手を診断したりするような質問も、あまりよく考えずにうっかりやってしまう。
このことを私たちは知っておくべきだ。
相手としっかり向き合い、自分の無知を自覚できるようになるには、一定の訓練と自己を律する気持ちが求められる。
これができるようになれば、結果として人とより良い会話を持つことができるし、人間関係とりわけあなたが誰かに頼っている場合(たとえばあなたが上司または上級職として、部下に助けてほしい、心を開いて欲しいい、などと思っているのであれば)「謙虚に問いかける」は望ましいばかりか絶対に不可欠である。

世界は今、技術がますます複雑化し、人々が互いに依存するようになり、社会が文化的に多様化している。
このことは、人間関係の構築が仕事を進めるうえでますます重要になってきたことを意味すると同時に、人間関係を築くこと自体が以前よりも難しくなっていることも意味する。
円滑なコミュニケーションをおこなうためには、人間関係が重要な役割を果たす。
課題を遂行するためには、コミュニケーションが円滑におこなわれていることが肝要だ。
良好な人間関係を維持するためには、「今ここで必要な謙虚さ」を軸として「謙虚に問いかける」ことが鍵となる。
「謙虚に問いかける」を実践することによって、チームは初期段階で必要な人間関係を築くことができる。
それを土台にすれば、メンバーが一緒に学んでいくことが可能になる。
共に学ぶことで互いの信頼が高まると、もっと心を開いて話し合えるようになる。
そうすれば、それぞれの立場が複雑に絡み合い依存し合うような状況につきものの「驚きの発見」があっても、きちんと対処することができるのだ。

私たちは本能的にも経験からも、すでに面識がある人や信頼している人となら、複雑で互いに支え合わなければならない仕事でもうまくやれることがわかっている。
ところがそのような人間関係が確実に築けるように時間とお金を投資して努力するという心づもりができていないのだ。
せっかく苦労して築き上げたチームづくりのための仕組みや研修も、コスト削減の話が持ち上がると真っ先にその予算が削られてしまうのがその証拠である。

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