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問いかける技術(3)

「謙虚に問いかける」の「問いかける」とはどういうことか。
ここでいう「問いかける」という行為は、相手に対して興味や好奇心を抱くという態度から導かれるものだ。
そこには、もっと率直に語り合えるような関係を築きたいと願う気持ちが含まれている。
また、謙虚になると相手から影響を受けやすくなり、その結果として協力を得やすくなることも示唆している。

「謙虚に問いかける」は、相手があなたに心を許して話をしてくれるようになったり、あなたがまだ情報を持っていないことについて誰かに質問したり、その人に対する興味と好奇心に基づいて付き合いを深めたりするための技術であり、流儀である。
「謙虚に問いかける」を実践することの究極的な目的は、信頼し合える人間関係の構築なのだ。
双方のあいだに信頼が生まれれば、より良いコミュニケーションと協働へとつながっていく。

実践のなかから得られた教訓のいくつかをあげてみる。
・グループでの話し合いのときに、一つの質問が投げかけられたら、まず全員が発言してから意見交換を始めるというルールを守らせることが大事である。
・グループが使命を果たすうえで重要な情報や考えを引き出せるような質問をすること。
・会議は全員に本音を語らせることから始めるのが肝要である。発言や質問などのやりとりは、その環境が整ってからにすべきである。
・司会役の人がコントロールすべきは会議の進行であって、話し合いの中身ではない。
・なにかを聞かれたとき、相手がほんとうに必要としていることがわかるまで、慌てて返事をしないこと。
・相手が正しい質問をしたと思い込まないようにすること。
・具体例を尋ねることは、相手の話に対する興味、もっと知りたいという意思、親身になって考えていることなどを示すためにもっとも有効な手段だが、それだけではない。一般論的な発言の主旨を明確にすることができるのだ。むしろ、このことのほうがより重要である。
・返答の仕方を限定しないオープンな質問を絶妙なタイミングで投げかけることが、時に問題解決の糸口を探るうえでもっとも必要である。
・無知を逆手に取って純粋な好奇心に従うことが、時として適切な質問を導き出すためのベストな方法である。


「謙虚に問いかける」は、チェックリストに従って行動したり、あらかじめ用意された質問のとおりに聞いたりするのではなく、あくまでも相手を思いやる気持ちや純粋な好奇心、会話の質を高めたいと望む気持ちから生まれる行為である。
そして、それは互いにもっと心を開いて仕事に関連した情報を共有するように奨励することによってなされるのだ。

(つづく)

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